
夏のキャンプに向けて発電機を買いたいけど選び方が分からない



非常時の電源として家に発電機が欲しいけどどうしたらいい?
そんなお悩みに答えます。
発電機を買って使ってみたら、『使いたい機器が使えない』『数種類の機器を同時に使いたいのに使えない』など思っていたのと違うことがあります。
せっかくの楽しいキャンプをぶち壊し…災害など有事の際に用を足さない…
なんてことになりかねません。
この記事を読めば発電機の正しい選び方が分かり、キャンプや災害への備えができますよ。
いつ、どこで、どんなことに使うのかイメージする


非常時の備えとして注目されている発電機ですが使われ方は様々です。
- キャンプなどのアウトドア
- DIYや土木作業
- 非常時の備え
キャンプなどで周囲への配慮が必要な場合はコンパクトで静かな発電機を。
DIYや土木作業などでガンガン使いたい場合は高出力な発電機を。
非常時の備えであれば燃料が劣化しにくいガス燃料の発電機を。(発電機の燃料がレギュラーガソリンが一般的です。)
使いたい電気機器の『消費電力』と『起動電力』を確認する
次に使いたい電気機器の使用電力を確認しましょう。
この時に注意したいのが電気機器の電力には『消費電力』と『起動電力』があることです。
簡単に説明すると『消費電力』は電気機器が稼働中に使用する電力。『起動電力』は電気機器を起動させたとき、つまり使い始めに消費する電力です。
自転車をイメージしてみてください。
乗り始めはペダルが重いので力を込めてペダルを回さなければいけませんよね?一度乗ってしまえば比較的力を込めなくてもペダルを回せます。
自転車の乗り始めが『起動電力』、乗ってる間のスムーズなペダル回しが『消費電力』のイメージです。
動き始める時に消費電力よりも大きい起動電力を必要とする製品があるということを頭に入れておいてください。
製品によっては表示電力の3~4倍もの起動電力が必要になることもあります。
一例を下記に挙げます。
消費電力(W)×1倍の起動電力(W)が必要な電気製品
- ノートパソコン
- テレビ(37型)
- コーヒーメーカー
- 電気ポット
消費電力(W)×1.1~2倍の起動電力(W)が必要な電気製品
- 電子レンジ
- 家庭用扇風機
- 電動丸ノコ
- 電気ドリル
消費電力(W)×2.1~4倍の起動電力(W)が必要な電気製品
- 家庭用冷蔵庫
- クーラー
- 電気芝刈り機
- エアコンプレッサー
等々上記はほんの一例です。製品によっては電力消費の少ない物もあるかもしれませんね。
起動電力を足し算して必要な発電機を選ぶ
使いたい電気機器の起動電力を足し算することでどれくらいの発電量をもつ発電機が適しているかが分かります。
電力の合計をカタログにある定格出力と比較してみましょう。
定格出力とはその発電機が安定して発電できる電力のことです。
計算例
- ノートパソコン(消費電力200W、起動電力200W)
- テレビ37型(消費電力300W、起動電力300W)
- 小型家庭用冷蔵庫(消費電力250W、起動電力1000W)
以上3つの製品を使いたい場合、消費電力の合計750W、起動電力の合計1500Wなので最低でも1500W以上の出力が可能な発電機を選ぶ必要があります。
使用する燃料は?
冒頭でも少し触れましたが発電機の燃料にはガソリンとガスカセットボンベの2種類があります。
それぞれの特徴は…
◆ガソリン方式
- 発電コストが安い
- 長時間運転が可能
◆カセットボンベ方式
- 燃料の保管が簡単
- 燃料の使用期限が長い
以上の特徴から保管期間が長期化する可能性が高い一般家庭の防災用として備えるのであればカセットボンベ式が便利かと思います。
電気製品と同じ周波数の発電機を選ぶ
発電機にはあらかじめ対応周波数が決められている物と周波数を50Hzと60Hzを切り替えられる物と2種類あります。使いたい電気製品と同じ周波数で使えることを確認してから購入するようにしましょう。
まとめ


便利な発電機ですが選び方に少しコツがあります。
安い買い物ではないので『せっかく買ったのに使えない!』なんてことにならないように気を付けましょう。
ポイントは『起動電力の足し算』と『対応周波数』です。
今回は以上です。
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