ウッドデッキの多くは基礎にも木材が使用されていますが湿気が溜まり腐ってしまうという問題を抱えています。
使用環境によって安全に使える期間は様々ですが経年劣化からは逃れることはできません。
そこで基礎に単管パイプを使用することによって腐りにくく、高耐久なウッドデッキに仕上げることができます。
実際に私はウッドデッキをDIYした際に基礎として単管パイプを使用し、頑丈で高耐久なウッドデッキを手に入れることができました。
製作したウッドデッキが日本唯一のDIY雑誌『dopa(ドゥーパ!)』に掲載されました!
耐久性もさることながら強度も素晴らしい単管パイプですが一方で抱えるデメリットもあります。
それは加工性の悪さです。
単管パイプの材質は炭素鋼。要するに鉄パイプなので木材のように手軽に切断して長さを整えることが難しく、加工には専用の工具が必要です。
単管パイプを切断できる工具は下記のように数種類存在します。
手動工具
- パイプカッター
- 手鋸
電動工具
- レシプロソー
- グラインダー
- 切断機(高速切断機、チップソー切断機等メーカーによって名前は様々。)
中でも今回は実際に使用したパイプカッターについてレビューしていきます。
声を大にして言いたい
結論を先に申し上げます。このパイプカッター
コスパ最強です。
週末DIYユーザーであれば十分なスペックの製品となっています。
高儀 単管パイプカッター GISUKE TPC-100レビュー
購入したのは高儀の単管・足場パイプカッター GISUKE TPC-100です。
本体がアルミで作られている全身シルバーのボディで玄人受けが良さそうなスタイル。
入手先は楽天市場。Amazonでも購入できますね。
ホームセンターも数件回って探してみたのですが見つけることが出来ず。。。
イレクターパイプなどの細いパイプをカットできるパイプカッターはあるのですが単管パイプのような比較的太いパイプをカットできるパイプカッターはありませんでした。
結果論ですがホームセンター等に出向かずにさっさとネットで購入すれば良かったです。
スペック
主要スペックを以下表にまとめました。
特筆すべきはその切断能力。φ16㎜~50㎜まで対応しており様々なサイズのパイプが切断可能です。
また、切断可能な材質が豊富なのも魅力ですね。
替え刃がラインナップされていますので切断対象の材質に対応している刃であることが条件です。
ブランド | 高儀(Takagi) |
型番 | TPC-100 |
本体重量 | 620g |
本体材質 | アルミ |
刃材質 | HSS |
切断能力 | φ16㎜~50㎜ 肉厚4㎜ |
切断可能な材質 | ステンレス・スチール・銅・真鍮・アルミ・塩ビのパイプ切断 |
単管パイプカッターの使い方
使い方は非常に簡単です。
写真を使いながら解説していきます。
まずは切断したい場所を決めて円周上に線を引きます。
円周上に引くと切断ラインがズレたことがすぐに分かりやり直しができます。
クランプを使ってパイプ同士を交差に連結。
単管パイプが動かないように固定します。
パイプを固定しないと切断にはかなり苦労します。
強靭な握力の持ち主なら話は別ですが…(笑)
パイプをに中心にパイプカッターをクルクルと回すので回せるだけのスペースを確保してください。
ステップ①でつけた印に合わせてパイプカッターをセットします。
セットするときはパイプカッターのコの字部分の一番奥にパイプを当てた状態でハンドルを回していきます。
刃を印に合わせてハンドルが止まるところまで締めこんだらセット完了です。
刃で指を切らないように注意
あとはパイプカッター本体をクルクル回転させて切断するだけです。
適宜ハンドルを締めこんでパイプに刃を食い込ませていきます。
パイプに対してパイプカッターが垂直でないとらせん状にカッターが回転しまい、上手く切断することができません。
回転させ始めはゆっくり、カッターの跡をよく確認しながら回転させる。
ある程度深く跡がついたらしっかり締めこむと上手に切断することができますよ。
切断時のコツ
刃に潤滑スプレーを塗布してあげるとスムーズに回転します。刃の延命も期待できますので塗布を推奨します。
実際に使ってみた結果
実際に使ってみましたが最初は全くうまく切ることができませんでした。
しっかりセットしたはずなのにいざ回転させるとすぐにらせん状になってしまうのです。
パイプの径が大きく、加工面積が大きいので回転させるうちにパイプとカッターの位置関係がズレてしまい安定しないのが原因ですね。
以前イレクターパイプを同じようなパイプカッターで切ったことがあったので楽勝だと思っていたのですが単管パイプは一味違います。
最初の2,3本はカットするのに何回もやり直しましたが数本こなせばコツがつかめてスムーズにカットすることができました。
切断にかかった時間
- コツをつかむまでは1本15分。
- コツをつかんでからは5分程度
1本切断するのに5~15分程度の時間が必要です。
10本のカットを終えた時点で刃に若干ダメージが発生。刃の先端が湾曲しているような状態に。
その後もカットを続けると15本目をカットした時点で刃こぼれが発生し、切断できなくなってしまいました。
刃こぼれが発生するとスムーズに本体を回転させて切ることができなくなってしまいます。
使い方次第かもしれませんが刃の寿命は短そうです。
所感まとめ
- 切断には若干のコツが必要
- 使い方が簡単、安全なので初心者でも切断可能
- 購入時に付属している刃の寿命は短め。替え刃の準備が必要。
おすすめする人
価格、使用感、使い勝手等の観点から ”高儀 単管パイプカッター GISUKE TPC-100” はどんな人におすすめなのか考えてみました。
- 切断に多少時間が掛かってもOK。ゆったりDIYを楽しむ方。
- とにかく安い工具で単管パイプを切断したい。
- 切断したいパイプの本数が少ない。
以上の方にはおすすめできる製品です。
替え刃も比較的安価なのでコスパは最高です。
一方で作業を効率良く進めたい人におすすめできる製品ではありません。
パイプ1本の切断に慣れても5分以上はかかってしまいます。
1本切るのに5分以上もかかるのはじれったい!もっとサクッと切りたい!
そんなササっとDIY派の方には電動工具『レシプロソー』がおすすめ。
レシプロソーのレビュー記事はこちら
まとめ|DIY入門編工具
- 本体の価格が安い
- 安全に単管パイプが切断可能
- 様々な材質、サイズのパイプを切断可能
- 替え刃が安価
- 切断に時間がかかる
- 刃の寿命が短い(使い方次第)
今回はDIY工具の一つ、単管パイプカッターについてご紹介しました。
単管パイプは使い方次第でDIYの心強い味方になってくれます。
上手に使う為には加工が必須。
単管パイプでちょっとしたDIYを検討中の方にはぜひ手に取ってもらいたい道具です。
道具をうまく使ってDIYライフを楽しみましょう。
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