【製作記】DIY初心者でも簡単!低価格で腐りにくいウッドデッキをDIY|杉材|単管パイプ

以前(2021年)作った我が家のウッドデッキ。

それを見た父が実家にも作ってくれと言ってきました。

ウッドデッキは全世帯が持つべき(偏見)と考えている私に断る理由はありませんがとりあえず話を聞くことに。

話を聞いているとどうやら特におしゃれな感じは求めておらず、ちょっと暮らしに困っているので楽にしたい様子。

実家はリビングの窓の外にバルコニーのような屋根があってそこに洗濯物を干すのですが、30センチ以上の段差があります。確かに母が毎日洗濯物を干す時にその段差の乗り降りするのは大変そう…

ウッドデッキがあればリビングと高さがフラットになり、洗濯物干しが楽になりそうです。

これは良い親孝行の機会でもあるのでウッドデッキを作ることにしました。

今回のテーマは安く、長く使えるウッドデッキをDIYです。

以前作った我が家のウッドデッキはこちら

目次

構想を練る

まずはサイズを決めます。

バルコニーのような屋根があるので屋根の下に収まる実用的なサイズで考えました。

結果、今回は幅3000mm、奥行き1300mm程度のウッドデッキに決定。

屋根の下に設置予定

材料

ざっくり構想を練ったら材料調達です。

基礎部分は耐久性を重視した単管パイプを採用。

これは我が家のウッドデッキ製作にも使用したので馴染みがあります。

根太には杉垂木(45mm角)、床材には杉破風板(140mm、24mm厚)を採用します。

杉破風板はホームセンターを物色していたときに偶然見つけました。安価で丈夫そうなので採用です。

製作開始

早速製作していきます。

基礎

最初は基礎から。

まずは単管パイプを立てるためのベースを配置します。

横方向は1000mm間隔、縦方向は650mm間隔で配置。

特に強度計算などはしていませんが単管パイプの強度や今回の使い方から考えて問題はないでしょう。

次にベースに単管パイプを立てていきます。

単管パイプの長さは垂木材や床材の厚さを考慮して設定しましょう。

次は立てた単管パイプを横方向で連結します。

連結にはクランプと長い単管パイプを使用。

あらかじめ立てた単管パイプに決めた高さでクランプを仮締めしておいて長い単管パイプを設置すると作業しやすいです。

この作業を横方向3本分行います。

基礎の配置

今回私はケチって縦方向に単管パイプを渡しませんでしたが頑丈さを求めたり強度に不安がある方は縦方向にパイプを渡してもokです。

縦方向にパイプを渡したほうが立てた単管パイプすべてが固定されるので安定性が出て作業性は良くなります。

塗装

次に木材を塗装していきます。

根太材

まずは根太材の塗装から。

根太材はアフターメンテナンスが難しいので腐ったりすることがないようにがっつり塗装していきます。

過去に苦い経験もしていますので。。。

まずは塗料がのりやすいようにサンダーで表面をなめらかにしていきます。

サンドペーパーは#120,#400番を使用。

サンダー掛けが終わったらウエスで拭いて木くずを取り除きます。

DIYで使用するウエスはボロ布ならなんでもOKですがタオルだと毛羽がついてしまうことがあります。塗装などの際に使われる毛羽だちにくいウエスがホームセンターで安く入手できるのでおすすめです。

サンダー掛け

木くずを取り除き終わったらいよいよ塗装開始です。

刷毛で木目に沿って一方方向に塗っていきます。

今回使用した塗料はこれ。

『和信ペイントのガードラックアクア』です。

水性塗料:ガードラックアクア

水性塗料なので取り扱いも簡単。塗膜をつくって木材を保護してくれるので耐水性は抜群です。アフターメンテナンスのしにくい根太にはもってこいの塗料だと感じています。

過去の私のDIYでも何度も使用しており実績は十分。

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ガードラックアクアはステイン系塗料ではないので木目は出ません。

塗り終わったら乾くまで放置です。

床材

根太材同様に塗料がのりやすいようにサンダーで表面をなめらかにしていきます。

床材の表面は体が直接触れる部分になりますのでよりなめらかにするために#600番を使用。

床材のサンダーは丹念に磨いて仕上げたいですね。

磨き終わった後に水で濡らして固く絞ったウエスで拭いて更にサンダーをかけます。

こうすることにより木材表面の毛羽立ちを除去し、より滑らかな手触りにできます。

根太材同様にウエスで簡単に拭いた後、刷毛で塗っていきます。

床材で使用した塗料はこれ。

『ウッドステインプロ』

油性塗料:ウッドステインプロ

ウッドデッキを中心にエクステリア製品を取り扱うリーベさんオリジナル塗料です。

防虫、防腐、防カビ効果、ステイン系塗料で木目を活かせる、安価でコスパに優れた商品。

油性塗料なので取り扱いには注意が必要ですが木材保護ステイン系塗料でこのコスパは最高ですね。今回使用してみてとても気に入ったのでリピート確定です。

ステイン系塗料は木目を生かした塗装ができます。

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塗り終わったら乾くまで放置。

完全乾燥には24時間以上必要です。

組み立て

木材が乾いたらいよいよ組み立てです。

① 根太

まずは根太から。

根太は垂木クランプに固定しますので最初に垂木クランプを単管パイプに取り付けます。

根太が直線になるように垂木クランプを固定する必要があるので実際に根太材を使って位置出しをしてから垂木クランプを固定すると作業しやすいです。

クランプの固定が完了したら根太材をビスでクランプに取り付けていきます。

今回私はサボって下穴を空けませんでしたが必要に応じて下穴を空けてください。

ビスを取り付けたときに木材が割れてしまうとサンダー掛け、塗装などの工程に使った時間が水の泡になってしまいます。。。

クランプと根太材の取り付けを本数分繰り返したら根太の組み立ては完了です。

② 床材

さあ最終工程。お待ちかねの床材張りです。

床材で使用するのは杉の破風板。サイズは幅140mm、厚さ24mmです。

一般的なデッキ材と比較すると幅が大きいですが破風板のほうがコスパが良く、安価でウッドデッキを作りたい方は検討してみてください。

個人的には幅が狭い木材の方が雰囲気があるウッドデッキが出来ると思います。幅100mm程度が好みですが今回は安く作るがテーマですので杉の破風板をチョイス。

作業工程

STEP
床材のセット

床材を張る位置を決めてセットします。

床材に反りがある場合は凸側を上に向けて張ると良いです。凹み側を上に向けて張ってしまうと水や汚れが溜まって早期に腐る原因となってしまいます。

STEP
下穴加工

セットした床材がズレないように押さえながら電動ドリルで下穴を空けます。

この作業に慣れていない場合は床材と根太をクランプで固定すると作業しやすいです。

下穴加工で使用するドリルは使うビスより小さい経の物を使用しましょう。

下穴加工には皿取錐付ドリルがとても便利です。

下穴加工と同時にビスの頭の部分が収まる皿取加工を行ってくれます。

皿取加工の工程を省くことが出来て作業効率が大幅に向上するので重宝します。

皿取加工をしなくても杉材であればビスの頭は木材に食い込んで収まってくれますが食い込んだ部分からササクレが出る、木材が割れてしまうなどが考えられるため皿取加工は大切です。

STEP
掃除

下穴を空けた際に出てきた木の粉を掃除機で吸って綺麗にします。

これは毎回やってもやらなくてもどちらでもok。

個人的には少々手間ですが毎回行っています。

あとでまとめて掃除するのが効率的に思えますが木くずが散乱してしまったりしていて時間がかかる割に綺麗にならないんですよね。。。

STEP
ビス打ち

空けた下穴に電動ドライバーでビスを打っていきます。

床材がズレないようにしっかり押さえて打ちましょう。

今回はウッドデッキ専用のビスを使用しました。

一般的なビスと違いビットの部分が+ではなく□の形状になっているものでナメる確率が低く作業性が良いです。

完成した時の見た目も一味違います。

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STEP
完了

これで一連の床材張り工程は完了。

あとはひたすらこの工程を繰り返すのみです。

床材の二列目以降はスペーサーを使って床材同士の間隔を均一にすると仕上がりが綺麗になります。

専用のスペーサーもホームセンターなどで購入できますし適当な厚みのあるアングル等も活用できますね。

スペーサーとして使えるものは様々。今回私は木材の端材を適当に加工したものを利用しました。

床材張り終わり後

床材を張り終えたらはみ出てしまった根太を切断。

この工程はしっかり設計が出来ていれば本来不要のハズなのですが今回見切り発車をしたので最後に少し調整をしました。

少々面倒ですがレシプロソーがあったので楽に切断することができました。

レシプロソーはざっくり手早く切りたいときにはおすすめです。

刃を交換すれば木材、鉄、プラスチック等幅広い用途で活用できます。

切断面をヤスリ掛けをして再塗装したらついに完成です。

完成(材料、工具、材料費まとめ)

これで一連の工程は完了し、最後に全体チェック。気になるところを少し手直ししたら完成です。
個人的には用途や価格、見た目など総合的にみるとコスパ◎だと思っています。

使用した材料やツール、かかった材料費などはここにまとめていきます。

使った材料

・単管パイプ
・クランプ
・単管ベース
・杉角材
・杉破風板
・ビス
・水性塗料(ガードラックアクア)
・油性塗料(ウッドステインプロ)

使ったツール

・電動ドライバー
・ラチェット
・ソケット
・皿取錐付ドリル
・サンダー
・サンドペーパー(サンダー専用)
・水平器
・レシプロソー(のこぎり)
・刷毛
・ウエス
・クリーナー(掃除機)

材料費一覧

かかった材料費は以下の通り。

合計4万以下で製作することができました。

単管パイプ(1.5m)¥950×6本=¥5700
単管パイプ(1m)¥650×3本=¥1950
クランプ(直行)¥195×12個=¥2340
クランプ(垂木)¥195×18個=¥3510
単管ベース ¥305×12個=¥3660
杉垂木 ¥2728
杉破風板 ¥1298×6枚=¥7788
ビス(250本入) ¥3092
ガードラックアクア ¥3407
ウッドステインプロ(4L)¥5722

 実際には過去のDIYで単管パイプやクランプ、ベースなどが余っていたのでもう少しコストは抑えて作ることができています。上記は一から材料を揃えた場合を想定して挙げてみました。

まとめ

今回は『安い』『腐りにくい』をテーマにウッドデッキを製作しました。

毎回になにかテーマを持てると軸がブレなくて良いですね。作り始めるとアレコレ付け加えてしまって結局予算オーバーになりがちなので…笑

用途に合ったシンプルな製作を心掛けるとコストを抑えられて良いと学びました。

一つの事例として参考にしていただけたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

・30代男性
・製造業サラリーマン
・4児のパパ
・借金王(マイホーム、マイカーローン)
・副業ブロガー目指して奮闘中
・無趣味(学生時代はテニス漬け)

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